A letter from SANU vol.57|季節が巡るなかで、自然と共生するための挑戦
ニュースレター

A letter from SANU vol.57|季節が巡るなかで、自然と共生するための挑戦

本記事では、「A letter from SANU vol.57(2026年2月18日配信)」のバックナンバーを掲載しています。

新年が明けてから、春のような陽気と冬らしい寒波に揺れる日々が続いていますね。気温の変化が大きい毎日ですが、皆さま健やかにお過ごしでしょうか。

冬は、雑じりけのない視界が広がる季節。遠くの山々や夜空の星を眺めるのにも、いちばん適した時期です。先日訪れた清里の〈美し森〉からは、青空に凛と映えるアルプスの稜線を望むことができ、その透明感に心が洗われるようでした。

今月も、そんな自然への眼差しを紡ぐコラムをお届けします。


WONDER'S PATH

vol.4 空の旅人たち

冬の海辺、澄んだ空気に映える白い姿はユリカモメ。都内ではその名を冠した路線があるほどよく知られたカモメの仲間ですが、実は冬のあいだを日本で過ごす渡り鳥です。

黒目がちな瞳に赤いくちばし、そして白からグレーへとなだらかに移ろう羽の色。その穏やかな佇まいに、思わず目を奪われます。

今の季節、SANU 2nd Homeの拠点がある伊豆や館山でも、彼らの姿をよく見かけます。ユリカモメをはじめとする海鳥たちは体が比較的大きく、肉眼でも見つけやすいのが特徴。 

海岸や漁港をぶらりと歩いていると、「ギィー」という賑やかな声が聞こえてきます。その声に誘われるように目を凝らしてみると、そこには愛らしい彼らの姿が。滞在中の楽しみが、またひとつ増えるかもしれません。 

そんな柔らかな風貌の彼らですが、思いを馳せるたびに心を打たれるのは、毎年遠い国から海を越えてくるその力強さです。

自分の翼だけを頼りに、毎年何千キロもの旅を繰り返す。何が彼らを日本へと突き動かすのか、その理由を科学で解き明かすことはできても、その純粋な生命力に触れたときに感じる心の奥が掴まれるような感覚は、理屈では語り尽くせないものです。

最後に、ひとつ小さな豆知識を。
日本で見かけるユリカモメはほとんどが白い姿をしていますが、北国で過ごす夏の彼らは、まるでお祭りの仮面を被ったかのように、顔だけが真っ黒な羽に覆われます。日本で見せる穏やかな表情からは想像もつかない大胆な変身ぶりも、どこか愛おしく感じられます。 

3月、帰郷を控えた彼らの顔が少しずつ灰色に色づき始めたら、それは季節が巡る合図。次に海辺を散歩するときは、ぜひ彼らの「横顔」に注目してみてください。小さな旅人が運んでくる季節の便りに、ふと、心解ける瞬間があるはずです。

Text by Shuko Iwata
リジェネラティブ推進室


NOW IN PROGRESS

今、進行中のホットトピックス

この冬、私たちは北軽井沢1st・2ndの2拠点で、エネルギー消費に関する実測調査を開始しました。 電力消費量に加えて室内の温度や湿度を詳細に記録・分析することで、目に見えないエネルギーの動きを可視化するプロジェクトです。 

SANU 2nd Homeでは、原則として全拠点で再生可能エネルギーへの切り替えを進めています。化石燃料に依存しない運営は、私たちが大切にしている前提条件です。 

一方で、世界全体に目を向けると、再生可能エネルギーの供給量はまだ十分とは言えません。私たちが使っているクリーンな電力も、社会全体で共有すべき限られた資源のひとつです。もし、今よりも少ないエネルギーで、同じように心地よく過ごせる方法が見つかったら。

私たちが抑えた分のエネルギーは、再生可能エネルギーがまだ行き届いていない誰かの暮らしを支えることにもつながります。

今回、運用エネルギー実績値を分析したところ、SANU 2nd Homeのキャビンは高い断熱性能を備えた設計となっているものの、実際の消費量は想定していた「理論値」よりも多いことが分かりました。 

これは、設計だけでは見えない「人が滞在することに伴う、エネルギー利用量の振れ」がある、ということでもあります。

なぜ想定よりも増えてしまうのか。その要因をひとつずつ紐解き、建築のつくり方や仕様を見直すことで、滞在の心地よさを保ちながら、よりエネルギー効率の良いあり方を探っています。

北軽井沢で得られたデータは、今後の新しい建築にも反映していく予定です。心地よさとエネルギー効率を両立するための、次世代の建築に向けた私たちの挑戦を、どうぞ楽しみにしていてください。

Text by Yoh Miyashita
建築部 環境企画分析グループ


NEWS

SANUからのお知らせ

1. 一部拠点でテスト導入していたコーヒーの淹れ方ガイドを、すべての拠点に設置しました。冷凍庫のコーヒー豆ケース内にご用意しています。

詳細を見る


2. 八ヶ岳1st、CREA八ヶ岳、南アルプス1stにて、夜間の安全性向上のためガーデンライトを追加設置しました。

 詳細を見る

 

3. 軽井沢1stのチェックイン方法が、顔認証からQRコード認証へ変わりました。

 詳細を見る


EDITOR’S NOTE

編集後記

今月のコラムを編集しながら、SANU WONDER TALK vol.1のエピソードを思い出しました。

「ビーバーが枝や泥でダムを作ることは〈自然的〉とされる。一方、人間が木を切り、建物を作ることは、なぜ〈人工的〉として自然と対立するように捉えられるのか?」 

より快適な環境を求めて数千キロを旅するユリカモメと、季節に合わせて海へ、山へと拠点を移動する私たち。より良い住まいを求めて工夫を重ねるビーバーと、持続可能で最適な建築のあり方を模索し続ける私たち。

先の問いに対して、形は違えどみんな同じ地球を生きる仲間なのだと、なんだか温かな連帯感をおぼえる今号でした。 

SANUが掲げる「リジェネラティブ」という表題は、サスティナブルやエコという概念を超えて、SANUが広がることで自然環境がより良い状態になることを目指すものです。創業間もない私たちが、専門の推進部署を設けてまでこの大きな問いに向き合っているのは、実は少し珍しい挑戦かもしれません。 

来月3月18日には、第2回となる「リジェネラティブレポート」を公開します。次回のニュースレターは、このレポートに合わせてお届けを数日後ろ倒し、私たちが考える「地球への向き合い方」をお伝えできればと思います。

どうぞお楽しみに。また次回のニュースレターでお会いしましょう。

Text by Hinako Yoshimi
ワンダー推進室

Live with nature.

自然と共に生きる。

ライフスタイルに合わせて
自然の中での暮らし方を選択できます。

Newsletter

新たな物件の販売開始など、
SANU 2nd Home

最新情報をお知らせします。