本記事では、「A letter from SANU vol.55(2025年12月15日配信)」のバックナンバーを掲載しています。
来週は、〈一年で最も夜が長い日〉とされる冬至を迎えます。寒い日が続きますが、皆さま元気にお過ごしでしょうか?
冬至は日本や中国で古くから「一陽来復」とも呼ばれ、太陽の力がもっとも弱まる一方で、翌日からは再び陽の気が満ちていくとき。〈運気が上昇する転機〉とされ、縁起の良い日なのだそうです。
なぜこの日にカボチャを食べ、なぜ柚子湯に入るのか。由来をたどっていくと、先人たちの知恵や遊び心が見えてきて、とても愛おしい気持ちになります。
今月も、そんな自然の営みとともにお届けするコラムをどうぞお楽しみください。
WONDER'S PATH
vol.2 落ち葉のしたの子どもたち
那須1stの敷地内には、「コナラ」という、ドングリをつける落葉広葉樹が多く生えています。落葉広葉樹とは、冬に向けて紅葉し、葉が落ちるタイプの仲間たちのこと。
つい先日訪れたときには紅葉シーズンも終盤にさしかかり、吹き溜まりとなる場所に落ち葉が高く積もっていました。あんなに青々と元気に育っていた草たちも、すっかり黄色く枯れはじめています。
落ち葉が集まっていると、両手を大きく広げて思いっきり掬い上げたり、落ち葉のベッドにダイブしたくなりますよね。
想像以上にフカフカのベッドに埋もれ、カサカサという落ち葉の擦れる音、なんだか少し甘くて香ばしい匂いに思わず目を閉じて大きく深呼吸。存分に秋を味わいたくなるのは、きっとわたしだけではないはずです。
一方、冬の訪れを前に、生き物たちはすでに休息モードに入っているようにも見えます。しかし、果たしてそうでしょうか。
両手で大きく落ち葉を持ち上げてみたとき、または落ち葉のベッドにダイブしたとき、少しだけ葉の層の、土に近いあたりを探ってみてください。そうすると、コナラのドングリが発芽した「実生」(みしょう)を見つけられるかもしれません。
それは、コナラの子どもです。緑色の葉っぱ2枚を大きく広げながら、まるで落ち葉のベッドの下でうずうずと春を待っているようです。
秋のうちに根を伸ばし、発芽まで済ませておくドングリ。茶色めいた落ち葉の吹き溜まりに鮮やかな緑の新芽を見つけたら、そっと見守り、応援してあげてください。
Text by Shuko Iwata
リジェネラティブ推進室
NOW IN PROGRESS
今、進行中のホットトピックス
11月下旬のとある晴れた日、SANUのテクノロジーチーム全員が伊豆1stに集い、一泊二日の「ハッカソン」を開催しました。いくつかのチームに分かれて、SANU 2nd Homeの新機能を自由に考え、1日で開発までするという合宿です。
無人販売の冷蔵庫システムや、スマホをかざすと設備の使い方を表示するカメラ機能、エリアのおすすめを提案するAIなど、各自が長年温めていたアイディアが続々。
あっという間に開発されていく様子は、SANUのテクノロジー利用が青天井であることを改めて実感させるものであり、とにかくワクワクする時間でした。
これらの一見突飛ともいえる発想は、実はSANU社員一人ひとりの滞在中の実体験や、メンバーの皆さまのレビュー(毎日すべて目を通しています!)から見える「あれが良かった」「これが難しかった」という声の蓄積から生まれています。
テクノロジーは体験を拡張し、それを手元に届けるちょっとした〈仕掛け〉です。目の前のものを良くすることに向き合いながら、ときには一歩二歩未来へ視線を向けて、新しい価値を作り出す時間もまた大切にしていきたいと思ったひとときでした。
ハッカソンで開発されたアイデアのすべてがすぐに形になるわけではありませんが、皆さまの滞在をもっと快適に、もっと自然とつながるものにするためのヒントがたくさん詰まっています。これから少しずつ、皆さまの手元にもお届けしていきますね。
Text by Sohei Takeno
テクノロジー本部
NEWS
SANUからのお知らせ
1.SANU RADIO『車のなかで』新エピソードをSpotifyで公開しました。SANU創業者の福島・本間が、2025年のSANUを振り返ります。
2.11月17日に開催した〈 SANU 2nd Home 4周年記念トークイベント〉のレポートを作成しました。当日は参加できなかったけれど内容が気になるという方は、ぜひ。
3.〈Stay Gift from Owners〉の機能をアップデートし、発行済みギフトの履歴をエクスポートしたり、未使用の発行済みギフトを無効化し、泊数に戻せるようになりました。
4.AMATSUMI安曇野が愛犬同伴でご利用いただけるようになりました。Dog用備品も新たに設置しています。
5.山中湖1st 301と302の間に階段が完成しました。八ヶ岳1stで使用していた枕木の一部を再利用しています。降雪シーズンに間に合い、わたしたちもホッとしています。
EDITOR’S NOTE
編集後記
数年前にはスキーブーツの履き方さえ分からなかったわたしも、SANUの同僚に自然へ連れ出してもらううちにすっかり雪山に魅せられるように。今では、冬が近づくと各地の積雪状況を調べながらソワソワする毎日を送っています。
先週末は、開業まもないニセコ1stへ。空港から拠点への道中でお刺身と鮭を買い、夕食は北海道の味覚を味わう手巻き寿司と石狩鍋にしてみました。スキー場はアーリーシーズンでコースの制約があったものの、ニセコとルスツいずれも雪質は上々。この時期は混雑が少なく、リフト券もレギュラーシーズンの約半額なので実は狙い目かもしれません。
一方、かつては12月初旬にオープンしていたスキー場が開業延期を繰り返していたり、昔は届いていた積雪ラインに到底届かなくなっていたり。教科書やニュースを通じて得る情報ではなく、自分ごととして、地球の変化を実感するシーンも増えたように思います。
それでも、SANUが大切にしているのは〈北風ではなく太陽であれ〉という姿勢。環境問題を声高に訴えるのではなく、自然を好きな人を増やしながら、前向きに地球の未来を考えていくこと。わたしもゲレンデを滑りながら、おばあちゃんになってもこの雪山で遊び続けていくために、自分にできることを考えようと思います。
それでは、また1月のレターでお会いしましょう。皆さまもぜひ安全に、ウィンターシーズンを楽しんでくださいね!
Text by Hinako Yoshimi
ワンダー推進室