SANU 2nd Homeの一部の拠点では、生ごみを「資源」として循環させるコンポストの取り組みを行っています。 導入拠点:八ヶ岳2nd
コンポストで、生ごみを豊かな土へ
コンポストとは、生ごみを微生物の力で分解し、堆肥(栄養豊かな土)へと変える仕組みです。野菜くずやコーヒーかすなど普段なら捨ててしまうものが微生物のエサになることで、野菜を育てる栄養豊かな土へと姿を変えます。
できあがった堆肥は、拠点内のハーブガーデンに使用したり、地域の農家さんに活用いただいたり。さらに、そこで育った野菜が拠点近くのレストランで提供されるなど、少しずつ地域への還元の輪が広がっています。
たとえば、八ヶ岳2ndの拠点で1ヶ月に出るごみの量は約400kg。そのうち約30%、およそ120kgが生ごみです。生ごみは水分を多く含むため、焼却する際には多くのエネルギーを必要とします。しかしコンポストを活用すれば、生ごみを焼却せずに微生物の力で土へと還すことができます。エネルギーを使って燃やすのではなく、自然の分解の力を活かし、循環の中へ戻していく取り組みです。
江戸時代の東京(当時の江戸)は、人口100万人を超える世界有数の大都市でした。限られた資源を循環させる仕組みのひとつとして、生ごみを堆肥化し、廃棄物をできるだけ出さない暮らしが営まれていたといいます。「コンポスト」と聞くと新しい取り組みのように感じられるかもしれませんが、実は、わたしたちが昔から行ってきた営みでもあります。
使い方はとてもシンプル

コンポストの使い方は、生活の中で出た生ごみをドラムに入れて混ぜるだけ。その小さなひと手間が、SANU 2nd Homeでの滞在を、自然の循環へとつなげてくれます。
入れていいもの・入れられないもの
◯ 入れていいもの
野菜や果物のくず、コーヒーかす、卵の殻 など× 入れられないもの
プラスチック、排水ネット、大きな骨や貝殻 など
どんなものが自然に還り、どんなものが還らないのか。
それを意識するだけでも、ものの見方がほんの少し変わるかもしれません。
回転式コンポストの使い方
- 落ち葉や土が入っているドラムの中へ、生ごみを入れます。
- 投入後にドラムを1回転させます。 *少し重たいため、ゆっくり回してください。回転させることで空気が行き渡り、微生物の働きが活発になります。
コンポストの中では、目には見えない微生物たちの世界で、静かに土づくりが進んでいます。季節や入れるものによって虫が発生することもありますが、それも分解の過程で起こる自然な現象です。
小さな循環を、暮らしの中に
SANU 2nd Homeでのコンポスト体験は、滞在中だけでなく、日々の暮らしにもつながっていくものだと考えています。
わたし自身も、自宅で生ごみをコンポストで堆肥化し、家庭菜園の土づくりに活かす暮らしを実践しています。はじめは形式や手順を難しく考えていましたが、やってみると意外とシンプルで、生活に馴染んできました。暮らしの中でどうしても出てしまう生ごみから土をつくり、野菜を育てられること。その行為を通じて、自分も自然の一部になれたようで、どこかうれしく感じられます。
都市部に暮らしていても、ベランダでハーブを育てるなど、小さなかたちで取り入れることができます。滞在をきっかけに、生ごみを資源として見つめ直す。そんな小さな循環が、あなたの暮らしの中にも広がっていくかもしれません。
執筆 : エリアマネジメント本部 Mamika Ota